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井底之蛙,不知大海。 [真的。]

井底之蛙,不知大海。

人民共和国之人民,不知大世界。

井の中の蛙、大海を知らず、
中華人民共和国の人民のほとんど(政府高官を含む)は、世界を知らない。
と言っているだけなのですが、
ある意味、ほとんどの中国人民は、情報的に「(いなかっぺ)と言えるでしょう。

大海を知っている人の比率はよくわかりませんが、
多くても10~20%?。

知る方法が限られていますし、
今の生活を大事にして、
「見ざる、聞かざる、言わざる」でいる人も多くいるでしょう。
※かつて非常に暗い時代があったこの国に住む人たちですから、
それはダメだと否定、非難は外国人としてはできません。

カルロス・ゴーン氏は、
世界経営者会議で
「両国は利害が一致しており、経済面での深化は進むだろう」
と述べたと日本経済新聞に掲載されていましたが、
よく中国を知る日本人は皆そう思っているでしょうし、私も同様。

ただ、肝心の中国人民が、
前記のように「
井底之蛙,不知大海」ですから、
その「利害が一致している」ということを知らないし、
知ることができる状況がない。

だから、その知ることができる状況をつくってあげることは、
日本政府としては非常に大事です。

WEBの日経新聞中国語版は最近頑張っていますが、
日本政府がもっとどんどん広報すべきですし、
前も書きましたが、
日本に来る中国人には、
そういった広報パンフレットを渡すことも必要でしょう。
※彼らの多くは団体旅行できます。
せっかく日本に来ても、
中国人だけの世界で過ごし、帰っていきます。
だから「深いところ」の日本を
感じないで帰ってしまうのではないでしょうか?

先日バンコクに出張してきました。

前回は夜着いて、翌日の夕方にはマレーシアに飛ぶと
いうような感じでしたからよくわかりませんでしたが、
今回は数日滞在し、
一人でもだいぶ歩いて、中国との差がわかりました。
※でも数日の旅行ですからまだまだ表面的感想ですが。

経済状況、一人当たりGDPなどの話ではなく、もっと感覚的な差です。

それはやはり、精神の問題なのだと思いました。

タイランドは、「熱烈仏教国」のようですから、
日本ほど自由度はないでしょうが、
それでも、やはり政治的にも自由だし民主主義国家。

宗教的に厳しそうですから、
その意味では国民に一定のモラルがあり、
節度のある自由があるように思いました。
そこに文明を感じたのです。

かたや中国の民、
確かに政治を離れたところでは、
かなり享楽的に自由に遊んでいる人たちはいますし、
それなりの発言もできているようです。

ただ長年住んでいて感じていたのはやはり政治的、情報的窮屈さです。

そこにバンコクの人たちほど、自由さや、精神的豊かさが感じられないのです。

やはり、なんだかんだと言いながら、
周りを気にし、政治を気にし、緊張感があるのではないかと思います。

共産党に壊されたという方もいますが、
あの中華文明が消えてしまっているといってもいい。
バンコクにはあり、
中国にはあまり見当たらないもの。
それは精神的な豊かさがもたらす文明といってもいいでしょう。

少なくともアジアでは尊敬されていた文明が、
今は消えてしまっているのです。

かつて歴史学をかじり、考古学を専攻していた私にとっては、
悲しい限りです。


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